「腹筋をしても腹筋は割れない・・・」でもビール腹はへっこみますよ?
目次
・腹筋は赤ちゃんでも老人でも最初から割れてる
男女問わずあこがれるのは板チョコのようにボコボコっと割れた腹筋。シックスパックですよね。
そんなあこがれのシックスパックを手に入れようと、様々な腹筋のトレーニング法やダイエット法が広まっています。
その一環で腹筋の知識も広まってきています。最近では腹筋は最初から6~8つに割れているのであって、腹筋を鍛えたから割れている訳ではない。ということも認知され始めました。(まだまだ浸透はしてませんが)
ただここで勘違いして欲しくないのが、腹筋を鍛えるだけではシックスパックは見えないだけであって、腹筋を鍛えればビール腹などのポッコリお腹は解消できるということです。
・なぜ腹筋は最初から割れているのにそれが見えないのか
腹筋と言ってもおなかの筋肉にはいくつか種類があります。その中でもシックスパックを作るのが図の腹直筋です。
みぞおちから骨盤にかけてまで伸びた筋肉の上に、白い横線が何本か入っていますね。これは腱画(けんかく)という靭帯に似た組織で、赤ちゃんでも老人でも最初からこの腱画によって腹直筋はいくつかに分けられています。
最初から割れてるのに見えない理由は単純で、その上に皮下脂肪が乗っているからです。
いくら腹筋が割れていようが鍛えようが、その上に肉が乗っていてはその下は見えません。
逆に言えば上に乗っている肉さえ落とせば、どんな人でもシックスパックが見える様になっています。
高校生や中学生のころ同級生に居ませんでしたか?
部活も運動も全くしてないガリガリの少年なのに、腹筋がうっすら6つくらいに割れている人。
その人達は腹筋運動なんてまずしていないでしょう。ですが腹直筋の上の肉が少ないため、何もせずとも勝手にシックスパックが見えているのです。
・ぽっこりお腹の原因は皮下脂肪だけではない
腹筋を鍛えることと腹筋が割れて見えることは直接関係しないことは説明したとおりです。
では腹筋を鍛えてもおなかはへっこまないのでしょうか?
そもそもビール腹などのポコっと出たお腹の原因はなんでしょう。
もしよければ思い切りお腹をへこませてみて下さい。ウエストは細くなるはずですが、お腹のお肉はつまめるままですよね。このつまめる部分が皮下脂肪です。
ポッコリお腹の原因の1つですね。
そしてもう1つポッコリお腹の原因に内臓脂肪があります。文字通り内臓の周りにある脂肪のことです。
この内臓脂肪なんですが、腹筋の内側に付いています。
内臓は内臓脂肪によって位置がずれないよう固定され、更にその周りの腹横筋という腹筋に囲まれることによって保護されています。
しかし内臓脂肪が増えすぎると、その分内側からの圧力が強くなります。
増えた内臓脂肪の分だけ圧力がかかり、それによって内側から押し出されるようにお腹(下っ腹)が出るのです。
※水っ腹の場合は水の飲み過ぎで胃袋がふくらみ、ふくらんだ胃袋の圧力によってお腹が出ています。
・お腹をへっこます=やせるでは無いのでそこは注意を
- 皮下脂肪が増えすぎていること。
- 内臓脂肪が増えすぎていること。
- 内臓脂肪による内側からの圧力に腹筋が負けていること。
これら3つが主なポッコリお腹の原因です。
お腹が出ている人でも、サラシやベルトをきつく締めればその分お腹はへっこみます。
このサラシやベルトの代わりを腹筋(腹横筋)にやってもらうというわけです。内側からの圧力に負けないよう腹筋を鍛えれば、ポッコリお腹はいくらか解消されるというわけですね。
これは水っ腹など、体脂肪率が高いわけではないけど下っ腹が出る。なんて人には特に効果的です。
とはいえ原因の大部分はやはり脂肪です。体脂肪率が高い人は体脂肪を落とすことを優先した方がいいでしょう。
腹筋を強化してお腹をへっこますのは、ダイエットというよりボディデザインですので。
・まとめ
やせたい=体脂肪を落としたいのであれば大きな筋肉を鍛えたり、有酸素運動をして内臓脂肪・皮下脂肪を落とすのが一番です。
しかし、お腹をへっこませたいのであればそれだけでは不十分な場合もありますし、こちらの方が近道なことも多いです。
腹筋を鍛えればお腹はへっこませられる。という事実は間違いありません。
漠然と腹筋をするのではなく、目的を明確にしてトレーニングしてみて下さい。
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