【闇金体験談】両親は闇金で離婚し、女手1つで私たちを育てた母は1度壊れました

2017年8月24日

かなり個人的な話になるんですが、私の両親は闇金で離婚ています。

2017年現在の私が26歳で、当時は11歳でしたから、もう15年は前の話です。

当時の私は小学校6年生だったので、苦労したのは私より母。

 

そんな苦労をかけた側の自分がするのもなんですが、母と同じように

  • 闇金や借金で離婚
  • 女手・男手1つで子どもを育てている

このような方は大げさではなく、心身ともに壊れてしまいます。

 

実際に私の母は、素人目にも分かるくらい、おかしくなった時期がありました。

母と同じく、極限まで追いつめられる人が増えないよう、【息子の私から見た、闇金でボロボロになった母】をここに書きます。

「参考になれば」と言うのはおかしいですが、手遅れになるまえに本人・家族・友人、誰でもいいので気付いてあげて下さい。

離婚する半年前から、父が家に帰らなくなった

私の父は、大阪ガスで正社員として働いていました。

母は結婚を機に仕事を辞めたらしいので専業主婦です。

父は帰りの遅い日が多かったですが、それでもまったく見かけない日が半年以上。

なんかおかしいな?と思い始めていたとき、母から「ごめんね。パパと離婚すんねん。だから引っ越さなあかん。」と半泣きで言われたのを覚えています。

当時は理由は聞かされませんでしたが、その理由が父の借金。

闇金でした。

 

闇金を借りたのは、父親が友人の保証人になったのが原因らしい

私が働きだして初めて母から聞いたんですが、どうやら父は友人の保証人になっていたとのこと。

そして本人は蒸発。

借金だけ父に残ったという、よく聞く話が原因でした。

自分の親がそんなテンプレみたいなことになってるのは、ありきたりすぎて実感がわきませんでしたが。

 

その借金を返すために父が使ったのが闇金でした。

離婚する少し前から、両親そろってクツのノリ付けの内職をやっていましたが、今思えば借金の足しにするためだったんでしょう。

しかし、その程度では闇金はとうてい返せなかったようです。

 

結局、年内に離婚が決定。

話し合った結果なのか、父が帰ってこなったからなのかは、母も話さなかったし聞けませんでした。

ただ、離婚といっても慰謝料が入ってくるようなものではなく、父への連絡先は母も、家族も、父方の祖父母含めて、誰も分からないのだけは分かりました。

なので今も父がどうしているのかは知りませんし、この15年間、1度も会っていません。

 

夜逃げは11歳の時。小学校6年に上がった当日でした

今思い返すと、私自身は両親の離婚のショックより、

  • 離婚のことは誰にも言ったらアカンよ!
  • 明日には引っ越すけど、誰にもナイショでやからね!
  • 学校は早退せなアカンから、理由聞かれたらこう言いや!

と言われて、「同級生に秘密で引っ越す訳あり少年」みたいな境遇をよろこんでた節がありました。

我ながらアホな厨二病だったんです。

 

そんな勝手にはしゃいでるアホに、事の深刻さが伝わるはずもなし。

「誰にも言うな」と言われたことを黙っておけるはずもなく、「ナイショやで!」「誰にも言うなよ!」と同級生にしゃべりまくっていました。

本当に我ながら…

 

不幸中の幸いだったのは、それが新学期の担任の耳にも入っていたこと。

早退するときに理由(前もって言われていたウソの理由)を言う前に、「いや、大丈夫。でも君と会うのは最後かもな…がんばってな!」と握手して帰してくれました。

その先生とは始業式しか合ってないので、顔も名前も覚えてません。

が、握手してくれたことと、そのときの同級生の「え?なに?」って顔だけは、今も覚えてます。

 

それまで専業主婦だった母は、介護の仕事で兄弟3人を育ててくれました

引っ越しといっても、引っ越し先は県内。

叔母(母の妹)夫婦が近くに住んでいたので、何かあったら助けてもらうためです。

祖父母も東京からこっち(兵庫)に引っ越しきて、私たちをいろいろと助けてくれました。

 

仕事は、すぐに働ける介護(老健)で母は働き始めました。

自分も働きだした今だからわかりますが、いきなり知り合いのいない+経験もない職につく不安・ストレスはすごったはずです。

 

家は家賃5万円で、駅近の地域にしては安いかわりに、めちゃくちゃボロイ日本家屋を。

それまでマンション暮らしだった私たち兄弟は「2階建ての一軒家」という新鮮さで喜んでいましたが、違いの分かっている母からすれば、嫌で嫌でたまらない家だったそうです。

当時は考えもしませんでしたが、今にして思えば、本当に母にとってはストレスしかない環境でした。

 

母は子どもの僕から見ても、母親である祖母から見ても、壊れていきました

私がいかにも昔から母に感謝しているような書き方をしてきましたが、それは今だから言えるだけ。

当時、私は11歳でバリバリの反抗期。

同級生はもちろん、兄弟・母とのケンカも多かったし、今思えばしょうもないことや、意味の分からんことで怒ったりも多かったです。

 

その上、うちは3人兄弟。

長男の私はもちろん、1つ下の妹、3つ下の弟も、全員反抗期の時期がありました。

あのときは本当にひどかった。

母の負担は、私には想像できないくらい、大きかったんだと思います。

それでも介護という、肉体的にも精神的にもしんどい仕事に行ってくれる母は、ガマンにガマンを重ねる毎日。

 

それだけの負担を受け続けた母は、どことなくおかしくなっていきました。

以前に比べてヒステリックな部分が多くなり、夜間の些細な物音でも目が覚める不眠症に。

ストレスからアルコールを飲む回数も増え、さすがに手が震えるとかありませんが、「チューハイの缶が枕元にないと眠れない」なんて言い出す始末でした。

 

ただ、私が衝撃を受けたのはこんなことではないです。

1度だけですが、ケンカで怒りがピークに達したとき、母が突然

「あーーーーーーー!!!!!、あーーーーーーーーーーー!!!!!」

と大声しか上げなくなり、声をかけても反応せず、過呼吸と大声をひたすら繰り返したことがありました。

かと思ったら、突然ふっと黙る。

そしてイビキをかきながら寝ている。

ポカーンとしてたら目を覚まして、ガラガラの声で「え?今何時?ってかめっちゃ喉痛い…」と、ケンカしたことや、大声を出した記憶がなくなっていました。

 

そのときは本気で病院を考えました。

ですが、母に「さっきまで大声あげて、過呼吸になって、かと思ったら急に眠りこけたよ。」とは言えず、結局病院には行っていません。

家には私と母だけだったので、このことは私しか知りません。

幸い、それ以来そんなことは起こりませんでしたが、私の知る限り、あれが母のもっとも壊れたときでした。

 

その少し前、反抗期のわれわれを祖母が説教したとき突然、

「あんたらがしっかりせんから娘は壊れてしもた!私の娘を返してくれ!」と言われていました。

正直、まじめに受け止めていませんでしたが、このとき初めて意味が分かりました。

私たち兄弟には分からなかっただけで、母である祖母には、もっといろいろ見えていたのかもしれません。

下の兄弟2人も、私が見ていないところで、母の壊れた部分を見たかもしれません。

少なくとも、私が「母が壊れた」と知ったのはこのときでした。

 

引っ越す直前も、引っ越してからも、「お前は長男なんやから、父親の代わりにならなアカン!」と何度も言われてましたが、このときに意味を理解した気がします。

 

今は私も弟も働き、家も買えたので落ち着きましたが、借金は人を壊します

あれから15年もたつので当たり前ですが、われわれ兄弟も全員大人。

妹は家を出ましたが、弟と私は社会人になった今も、母と暮らしています。

家計も手伝えるようになり、反抗期のときのようなケンカもありません。

私が言うのもなんですが、母のストレスは大分減っているはずです。

 

加えて、離婚して、母子家庭となってから15年。

つい先月までずっと変わらず住んでいたボロ家を、7月に引っ越しました。

私がローンを組んで、家を買ったからです。

と言っても、頭金500万を叔父が借してくれたからですが、これで環境は大幅に整えることができました。

35年のローン地獄ですが…今の職場は給料が安いので、転職を視野に、副業もがんばってます。

 

それに、今まで趣味らしい趣味がなかった母ですが、仕事の同僚のおかげで【山登り】という趣味ができました。

こないだも富士山を上ってきています。

 

ちなみに感想は「めっちゃよかったけど、遠くから見た方がキレイ」だそうです。

 

今だから分かりますが、母はストレスも不安も大きい環境でしたが、われわれ3人の子供がいるから頑張っていました。

そして、叔母(妹)、叔父(兄)、祖父母といった、相談にのり、助けてくれる人間が身近にいました。

だから大丈夫だっただけで、これがなければ自殺していたかもしれません。

実際、ケンカでなんども「あんたらが居らんかったら死んどるわ!その方が楽や!」って聞きましたから。

 

これを読んでいる方の中に、借金で離婚した本人、その家族の方がいれば覚えていてください。

借金は簡単に人を追い込んで、そして人を壊しうる・殺しうるものです。

 

当時の私と同じように、10代の人だと分かりにくいかもしれません。

が、少なくとも私は今でも、あのころの自分を後悔しています。

後悔しないためにも、早めに気付いてあげてください。

何をしてやるのが最善かは今の私にも分かりませんが、それでも「気付く」以上に大事なことはないと思います。

それだけで表面にでるものはかわってくるはずなので。

 

あと最後に。

これは実際に闇金などで借金をしている方・そんな人を知っている方へ。

私は使ったこともないし、母(父)の闇金にも今更つかえませんが、今は借金用の無料相談なんかもあるそうです。



▼借金問題の専門!

「今でも何をしてやるのが最善か分からない」と言いましたが、借金を減らす・なくせるならそれにこしたことはありません。

とくに、闇金は法外なものもあるので、法の力に頼るのは効果的だと思います。

使ったことがないので思うだけですが…それでも、「こういった選択肢もある」ということだけでも覚えておいて・伝えてあげてください。

 

あまり読んでいて気持ちのいい話ではなかったでしょうが、すこしでも参考になればうれしいです。

手遅れになる前の「気付き」になれることを祈ります。

2017年8月24日借金, 雑記

Posted by 脳筋