筋トレすると食欲がおさえられる!?人体の矛盾を解説

2016年4月9日

ダイエットの大敵はいろいろあります。

  1. 抑えられない食欲
  2. 運動(を続ける意思)
  3. 数か月続ける継続力
  4. ダイエットへの間違った知識
  5. 世間に出回る安易なダイエット情報

最後の2つは周囲の問題ですが、それでも最大の敵は自分自身ですよね。

 

今回はその中でももっとも根本的な問題

「食欲」とその抑え方について解説していきます。

食欲の原因は血糖値の低下

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食欲が抑えられないと言っても、24時間腹が減っているわけではないですよね。

とくに寝起きなんかは、食欲のない人も多いはず。

食欲には波があるわけです。

では、どんなときに食欲が上がるのか?

 

この食欲を上げる原因が血糖値の低下です。

よく聞く言葉ですが、血糖値は読んで字のごとく「血液中の糖分の量(値)」のこと。

以下でこの血糖値の仕組みと、「なぜ血糖値が下がると食欲が増すのか」を解説していきます。

 

血糖=エネルギー源の糖質を運ぶため、血に糖分が溶け込んだ状態

栄養は血液によって全身に運ばれており、糖分も血に乗って運ばれます。

この糖分の役割はエネルギー源です。

特に脳のエネルギー源はほとんどが糖分で、その次に筋肉でよく使われます。

 

脳や筋肉に糖分(エネルギー)を届けるため、糖分を血液で運ぶ。

これが血糖の役割と言うか、仕組みになります。

 

血糖による食欲の変化とその理由

血液中の糖分(血糖)によって、脳や筋肉はエネルギーを受け取っている。

それが、血糖値が下がる=食欲増加と何の関係があるのか?

それを今から解説します。

 

例えばの話ですが、甘いものを食べたあとの血糖値が10だったとして。

この10の糖分をエネルギーとして、

  • 脳に4
  • 筋肉に3
  • 余った3を肝臓

にそれぞれ運んだとしましょう。

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このとき、血液中の10は全て振り分けたので、血糖値(血液中の糖分)は0になります。

(実際にはここまで極端ではありません)

では、この血糖値が0の状態から、さらに脳や筋肉に糖分を送らなきゃいけなくなった!

としたら。

 

当然、血糖値が0のままでは送れませんので、また血糖値を上げる必要があります。

このとき、血糖値を上げる方法は大きく

1つは、肝臓に蓄えていた糖分を血液に移し、血糖値を増やして脳や筋肉に運んでいく方法。

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余った3を肝臓に送っていたので、それを血液に戻して、脳・筋肉に送ってもらう方法です。 

 

問題はもう1つの方。

もっとも手っ取り早く血糖値を上げる方法は何か?

簡単です、何か食べればいいんです。

 

糖分を供給しないといけないのに、血糖値が低い。

このとき、脳は血糖を増やすよう働きかけま

この働きかけの1つが、食欲なのです。

 

まとめると、

  1. 糖分は脳や筋肉のエネルギー源
  2. 糖分は血液中に溶け込んで、必要なところに運ばれる
  3. 血液中に糖分が無いと、脳は糖分を受けられない
  4. このとき脳が「やばい!血糖値上げろ!」と命令を出す
  5. この命令の1つが「食欲」なので、血糖値が下がると食欲が増す

長くなりましたが、これが血糖値と食欲の関係です。

 

食事以外で血糖値を上げる=食欲を抑える方法は運動!

食欲=血糖値が下がった状態なので、逆に言えば

食欲を抑える=血糖値を上げるとなります。

 

つまり、食事以外で血糖値を上げる方法=食欲を抑える方法となるわけです。

肝心の食事以外で血糖値を上げる方法が、筋トレなどの運動です!

筋トレや激しい運動のあと、食欲が下がるのは血糖値が上がるからですね。

 

なんですが、「なぜエネルギーを使うはずの運動で血糖値が上がるのか?」

こんどはここを解説していきます。

 

エネルギーを使うはずの運動で、逆に血糖値が上がる理由

  • エネルギーを使ってるんだから、むしろエネルギー源の糖分は減るのでは?
  • そうなったら血糖値は下がるのでは?

このような疑問を持たれたかたは、非常に呑み込みが早いです。

 

この疑問はもっともなんですが、使ったから血糖値が下がるのではなく

使うからこそ、血液中に運動で使う糖分が補充される=血糖値が上がるんです。

 

加えて、筋トレなどの運動は、肝臓のエネルギーを通常より使いやすくする効果があります。

ざっくり説明すると、

  1. 血糖値が0になっている
  2. 血糖値が0なのに運動で筋肉を使っている
  3. すぐにエネルギーがいるので、肝臓のエネルギーでまかなう

という流れです。

 

このときも同じく、筋肉に糖分を送るために血液中に糖分が移り、血糖値が上がるわけですね。

※そのため、食欲を抑えられるのも血糖値が上がっている間だけです。

しばらくして血糖値が下がると、食欲が復活します。

運動後に食欲がわかないのも、これが原因です。

 

Q.最初から肝臓のエネルギーを使えば、食欲は上がらないんじゃないの?

これまでを読んで、

「糖分を肝臓から補充できるなら、食欲上げずに、最初からそうしろや!」

と思った方もいるかもしれません。

 

しかし、できるだけエネルギーをため込もうとするのは、生き物にとって当たり前。

これはもう理屈じゃないです。

「人間」という生き物だからこそ安定して食べていけますが、野生動物などにとって食事は、安定して常に食べれるものではありません。

 

貴重な食事でありつけたエネルギーなのだから、可能な限り浪費させるわけにはいかない。

「生き物」ならこれが自然であって、無理にエネルギーを消費・制限するダイエットの方が、生き物全体で見れば不自然です。

 

肝臓のエネルギーを優先的に使わないのは、生き物なら当たり前の反応。

こればかりは仕方ないとあきらめて、運動して下さい。

 

【オマケ】血糖を上げるなら、有酸素より無酸素運動の方が効果的

糖質が筋肉のエネルギーになるという話でしたが、糖質をつかうかどうかは運動によって異なります。

 

基本的に、

  • 筋トレなどの無酸素運動は糖質
  • マラソンなどの有酸素運動は脂肪

それぞれ優先的にエネルギーとして使います。

なので、より筋肉が糖質を求める筋トレの方が、血糖値を上げさせるには有効。

有酸素運動でも糖質は使いますが、無酸素運動ほどじゃないので、オススメなのは筋トレです。

 

とは言え、筋トレをやるか有酸素運動をやるかより、続ける方が大事

ダイエット目的なら続けるのが最大のポイントなので、続けやすい方や、そのときの気分が乗った方をやってみて下さい。

 

終わりに

「食欲を抑えたければ、むしろ動いてエネルギーを使え!」

普通はこんなこと考えませんよね。

むしろ逆に考えるのが普通だと思います。

 

しかし人体ってのは不思議なもんで、科学的に解明すると真逆に思える方法が有効だったりするんですよね。

私も小腹がすいたら、腕立て伏せやスクワットで乗り切ろうと思います。

体脂肪率をあと3%は落としたい・・・がんばろ。

2016年4月9日ダイエット, トレーニング

Posted by 脳筋